冬の健康対策

暑い夏がやっと終わりを告げた後、秋を飛び越えあっという間に冬が訪れました。
赤ちゃんのヘルメット治療にとっては、暑い季節より寒い季節のほうが、装着時の不快感は少なくなるので適した季節とも言えますが、寒くなると世の中には多くの感染症が流行し、多くの子ども達の健康を脅かします。

この夏には猛威を振るっていた夏風邪の一つと言われる手足口病は、寒くなりようやく沈静化してきましたが、インフルエンザの流行が始まったり、伝染性紅斑(りんご病)も久しぶりの流行が見られたり、また、違った疾患にかわってきました。
しかし、ここでは慌てずに、昨年に終息した新型コロナウイルス感染症のパンデミックの際に学んだ多くの感染予防対策を、この冬にも、もう一度思い出して、是非、有効に活用してください。
感染対策と言っても、小さな子どもたち自身は何もできません。
子どもたちの健康を守るのは、周りの大人です。
まずは、仕事で外に出なければならないお父さん、お母さんが病気を持ち込まないことです。
インフルエンザや感染性胃腸炎などの流行状況はインターネットやテレビなどでも知ることができます。
流行してきたら、電車・バスなどの公共交通機関を利用する場合には、マスク着用が有効かもしれません。また、手洗いも重要です。
これからは忘年会のシーズンですが、混み具合、人との距離、換気など、より安全な店選びが必要かもしれません。

ここで、お子さんの健康状態をみるコツを教えましょう、冬の季節、屋外は寒くなりますが、逆に、屋内は比較的暖かくしている家庭が増えてきました。
すると、屋内外の温度差が大きくなり、これによって子どもたちの鼻は鼻水で容易にズルズルになってしまいます。
そして、自分で鼻をかめない子どもたちの鼻をズルズルしたままにしておくと鼻水はやがて乾き、鼻が詰まってしまいます。


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子どもの昼寝中や夜間の寝姿をちょっと観察してみましょう。
普段より、鼻息は荒くないですか?
口を開けて寝ていませんか?
いびきをかいていないですか?
普段より夜間に頻回に起きるようになっていませんか?
こんな状況が見られたら、それは、鼻が詰まりかけている、或いは、鼻が完全に詰まっている証です。
本来、鼻は高性能な加温、加湿、空気清浄機能を持っています。それが、この「鼻」を利用できなくなっている前に述べたような症状が出ている子どもは、感染防御が弱い状況に陥っているか、すでに何らかの感染にかかり始めているかもしれません。
口を開けて寝ていると、乾いた冷たい空気が気道に直接入り込むので、咳やぜーぜーが起きやすくなることが知られています。

冬は、生活する上で温度変化に気をつけ、室温、湿度をなるべく一定にした中での生活を心がけましょう。
特に、乾燥は健康の大敵です。鼻がガビガビに固まってしまったら、蒸しタオルを鼻に充て、湿った暖かい空気で鼻づまりを解消してあげるのも一つの方法です。入浴時には、もちろん、鼻そうじをしてあげてください。

皆さん、感染対策をして、これからの寒い冬を元気に乗り越えましょう! 

         

東京日本橋クリニック 顧問・医師  草川 功


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