斜頭症の小学生

日本橋院と表参道院で勤務している橋詰です。
脳神経外科の専門医として、他の医療機関での診療も行っていますので、頭部外傷などは日常的に診療しています。

少し前のことですが、学校で頭を打撲した小学生を診察する機会がありました。
ぶつけた側頭部を痛そうに手で押さえており、手をどけてもらうとかなり腫れています。
大きな皮下血腫があるのかと思って触ってみましたが、血腫や腫脹なく、頭皮には赤みもなく目立った異常はありません。


参考画像

あれっ? 頭を触りながらよく診ると、打撲した側の後頭部が広範に平坦になっています。
はは~ん! よく診ると打撲した側のおでこも少し突出しています。
耳も前方にずれています。
これは・・・斜頭症です。
成長して毛髪量も多くなると、一見して頭の変形がわかることは少なくなりますが、この小学生の頭の変形はボウズ頭でなくても明らかでした。
本人もお母さまも頭の形を気にしている様子はなかったので、あえて指摘することはしませんでした。
頭部打撲は軽症で大きな問題はなく診療は終了しました。
小学校高学年のお子さんでした。
これから頭の形が改善することはないので、思春期を迎えて頭の形で悩むことがなければよいのですが・・・。

今のお父さん、お母さんが赤ちゃんの頃にはヘルメット治療はありませんでした。
お子さんの頭のかたちをよく見て下さい。
生後3か月を過ぎて気になるようでしたら可能なら6か月になる前に診察させて下さい。
ヘルメット治療を受けることができる時期は限られています。

東京日本橋クリニック 医師 橋詰 清隆