赤ちゃんの頭はカボチャじゃありません ―頭のかたちと予防のお話―

こんにちは。
0歳からの頭のかたちクリニック福岡の梶田です。
赤ちゃんの頭はとてもやわらかく、寝る姿勢や向きのクセによって形が少しずつ変わっていきます。
その様子を説明するのに「大きなカボチャ」の例えがよく使われるのをご存知でしょうか。
重さに耐えきれず形をゆがめながら成長してしまうカボチャと似ている、というのです。


(画像生成:ChatGPT、参考動画 https://youtube.com/shorts/xpGanF7ij-8)

もちろん、赤ちゃんの頭をカボチャそのものと同じにしているわけではありません。
でも「同じ姿勢でじっと寝ていると、頭の形が変わりやすい」ということをイメージするのには役立つと思います。
赤ちゃんの頭はどうして変形するの?
赤ちゃんの頭は、脳の成長に合わせてどんどん大きくなります。
このとき、よくベッドにあたる部分はふくらみにくく、反対に当たらない部分がふくらみやすくなるため、だんだんと頭の形に左右差やゆがみが出てきます。
ですから、決して「重さでつぶれてしまう」わけではありません。
成長の勢いと姿勢のクセが関係しているのです。

ご家庭でできる予防の工夫
赤ちゃんの頭の形は、ちょっとした日常の工夫で守ることができます。
・向き癖に気づいたら、反対側を向かせてあげる
・ 起きているときは抱っこやうつぶせ遊びを取り入れる
・首がしっかりしてきたら、ベビーカーの背もたれを少しずつ起こしてみる
・ 寝かせるときは、おもちゃやベッドの位置を工夫して、自然に反対を向くようにしてあげる
このように「同じ姿勢で寝かせっぱなしにしない」ことが大切です。
特に首が座る頃までは、骨が柔らかくて脳の成長が速い時期ですので、良くも悪くも変形しやすく注意が必要です。

それでも変形が強いときは?
軽いゆがみであれば、生活の工夫だけで少しずつ改善することも多いです。
でも、向き癖が強い場合や変形が重度の場合には、ヘルメット治療が役立つことがあります。
ヘルメット治療は、成長に合わせて頭のふくらみ方を整えていく方法で、ちょうど「四角い箱の中で四角いスイカを育てる」イメージに近いものです。頭のでっぱった部分より、平らな部分の成長をうながすことができます。
脳の成長する力を利用する治療ですので、成長が速い時期に開始したほうが治療効果は大きくなります。


(画像生成:ChatGPT、参考動画 https://www.instagram.com/reel/DBNJuZ9ILWe)

まとめ
赤ちゃんの頭はカボチャではありません。
けれども、寝る向きや過ごし方によって形が変わりやすい、という点では確かに似ています。
赤ちゃんの頭の形は、日常生活のちょっとした工夫で守れることがたくさんあります。
私たちクリニックも、赤ちゃんが健やかに成長できるよう、小児科や産科と連携しながら啓発活動を続けていきたいと思います。
この記事は保護者の方に向けて分かりやすく書いたものであり、医学的な詳細は省略しています。気になることがあれば、ぜひ専門の医師にご相談ください。

0歳からの頭のかたちクリニック福岡  福岡院長・医師 梶田 大樹


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