ヘルメット治療卒業生のママ・パパに聞きました|治療中の困ったことと対策


今回は、0歳からの頭のかたちクリニックで治療を卒業したママ・パパの声から、実際に直面した「困ったこと」と、そのとき役に立った「対策」を集めました。

汗でムレやすい季節におけるヘルメットや頭皮の蒸れ、匂いといった衛生面、ズレや脱げといったお悩み、急な発熱時はどうするの?など、ヘルメット治療卒業生はどのように乗り切った?をご紹介します。

最後には先生からの対策アドバイスもありますので是非参考にしてください。

ヘルメット治療卒業生の
ママ・パパのお声

-困ったPoint-

汗による蒸れ
肌荒れ

困ったこと

暑い時期になるとヘルメットの中が汗で蒸れてしまって。たくさん汗をかく姿が少しかわいそうに感じてしまいました。
また、汗で汗疹ができないようにケアするのが大変でした。子どもも痒そうにしていたので…。

対策

こまめに汗を拭くことはもちろんですが、授乳中や、汗をかいてるかな?というタイミングでは無理させず、一時的に外すようにしていました。
また、ヘルメットを外す際に、空気清浄機の吹き出し口の上に置いて乾かしたりもしました。ヘルメットの中にガーゼを入れて汗を吸わせるようにもしましたよ。

-困ったPoint-

頭皮とヘルメット
の臭い

困ったこと

夏場は特にたくさん汗をかいていたので、汗による頭皮とヘルメットに臭いがついて気になりました。衛生的にも心配でした。

対策

お風呂の際に、からだ用の石鹸で頭を洗ってからシャンプーをすると臭いが軽減されました。ヘルメットの臭いは消臭スプレーを使って対策しました。
また、着用の時は、子どもの汗を拭いて乾かしてから装着するようにしたり、扇風機を頭に当ててあげるなどして、なるべく蒸れず乾燥させるように気をつけました。

-困ったPoint-

発熱時の対応

困ったこと

急な発熱の時に外して良いものか困ってしまいました。

対策

クリニックに相談したら、発熱中は外しても治療効果に影響ないと教えてもらい安心しました。

-困ったPoint-

ヘルメットのズレ

困ったこと

治療開始当初はヘルメットがズレたり寝ている間に脱げることがあって心配しちゃいました。

対策

臨時で診察を受けてクッションを調整してもらいました!不安にも親身になって対応してもらって満足しています。
頭も成長してからはズレや脱げることもなくなり、しっかり被り続けられました。

多くのご家庭が、毎日のケアを上手に工夫しながら、安心して治療をされています。現在治療中の方、これから治療をご検討の方のご参考になりましたら幸いです。
最後に、当院の理事長小室先生からのアドバイスをご紹介します。

小室理事長からのアドバイス

小室広昭 医師(理事長)

1984年東京大学医学部医学科卒業。東京大学小児外科学教室入局。東大病院、日本赤十字社医療センター 、埼玉県立小児医療センター、St.Jude小児病院留学などを経て、1997年より自治医科大学講師。2000年より筑波大学講師および准教授。2011年より東京大学小児外科准教授。2013年より上尾中央総合病院小児外科科長。現在、埼玉医科大学客員教授、2022年より0歳からの頭のかたちクリニック理事長。ベストドクターin Japan (2016年より)。

アドバイス

治療中には、どうしても蒸れやヘルメットのズレといったお困りごとが出てくることがあります。2025年9月から採用している穴あきタイプの新しいクッションをお使いいただくことで、従来よりも蒸れが軽減され、快適に過ごしていただけるようになっていますので、まずは医師にご相談ください。

また、ヘルメットのズレについては、特に治療を始めてから1〜2か月の間は起こることがあります。その場合は、どうぞご心配なさらず、遠慮なくご相談にいらしてください。私たち医師がしっかりと調整を行い、安心して治療を続けていただけるようサポートいたします。

ご家族の不安を少しでも軽くし、安心して治療を進められるよう、私たち「0歳からの頭のかたちクリニック」医師・スタッフ一同がいつでも寄り添ってまいります。

まとめ

ヘルメット治療による汗トラブルの対策についてお答えいただきました。
アドバイスを参考にお子様にとって心地良いヘルメット治療を進めていただければと思います。不安なことや気になることがあれば、お気軽に担当医にご相談ください。

また、これからヘルメット治療を検討されている方は、ヘルメット治療の流れをしっかりと把握し、費用面や今後の動き方について早めに知っておきましょう。少しでも不安に思われている方は、そもそも治療を受けるべきなのかも含めてご相談ください。