
こんにちは。東京日本橋院脳神経外科の堀越恒(ほりこしこう)です。
今回は、「世界中の赤ちゃんの頭のかたち」についてご紹介します。
◆ 頭のかたちは「文化」と「骨格」の合わせ技?
赤ちゃんの頭の形って、「骨のつくり」だけで決まるわけではありません。
たとえば、以下の 2 つの影響を受けやすいとされています:
つまり、 その国の赤ちゃんに多い頭のかたち には、人種の特徴と育児文化“ ” の両方が関係しているのです。
◆ たとえばこんな違いがあります
– アジア系(東アジア)
→頭頂部が高く、後頭部がやや平坦な「短頭型(brachycephaly)」が
多い傾向。
→仰向け寝文化+モンゴロイド系の骨格の影響と言われています。
– ヨーロッパ系(コーカソイド)
→後頭部が丸く、細長い「長頭型(dolichocephaly)」が多いとされま
す。
→うつぶせ寝文化がかつては主流だったことも影響。
– アフリカ系(ネグロイド)
→側頭部の幅が広く、やや扁平に見える形が多いとされます。
→抱っこ中心で寝かせる時間が短い文化も関係している可能性。
※もちろん、個人差がありますので「絶対こう!」というわけではありませ
ん。
◆ 文化の影響は意外と大きい
たとえば、日本では「仰向けに寝かせましょう」という指導が定着してい
ます。
これは乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐために重要なのですが、その結
果、後頭部が平らな子(絶壁型)が増えたという報告も。
一方、アフリカでは「赤ちゃんをおんぶする文化」がある地域では、そも
そも寝かされる時間が短いため、頭のかたちの変形が起こりにくいという
研究もあります。
◆ ヘルメット治療の「適応の幅」も国によって違う?
この人種差・文化差は、実は頭蓋矯正ヘルメットの基準にも関係していま
す。
欧米の治療ガイドラインでは「斜頭(非対称)」を重視する傾向が強く、
日本では「短頭(絶壁)」に対する関心が高い、という違いも。
つまり、“何を気にするか”も国ごとに違うのです。
◆ おわりに
「なんとなく違うなぁ」と思っていた赤ちゃんの頭のかたち。
実は、そこには人類の歴史や文化の違いが反映されているのかもしれませ
ん。
だからこそ、「うちの子、他の子と比べて変かな…?」と思っても、焦らず、
その子の個性として大切にしてくださいね。
医学的に評価が必要かどうかは、私たちがしっかり見極めます!
ちょっとした心配事でも御気軽にご相談下さい。
お子様一人一人に合わせた治療・アドバイスをさせていただきます!