
私は医者になってから小児外科医として長年子供や赤ちゃんの手術医療に関わってきました。
私たち小児外科医がいつも頭に置いているのは子供たちの健やかな未来です。
ただ手術をするのではなく、できる限り臓器の機能を温存したり、低侵襲で後遺症の少ない手術を心掛けたり、これから後先長い人生を送る子供たちが少しでも健やかに過ごせるように、QOLが落ちないようにと常に考えながら手術を行ってきました。
命を救うだけでなく子供が将来健やかに成長するようにすることを心掛けてきました。
そんな私が今[赤ちゃんの頭のゆがみ]に関わる仕事をしておりますが、目指しているところは同じです。
すなわち関わった患者さんが健やかな未来を過ごせるように、そこに貢献できることは非常にやりがいのある仕事だと思っています。
ヘルメットの矯正治療を始めて一番驚いたのは本当に効果が出ることでした。
そしてこの赤ちゃんたちがこれからの100年近い一生を少なくとも頭蓋変形のことで身体的にあるいは精神的に悩む機会が無くなってくれたらこんなにうれしいことはありません。
少子化になった日本では出生率を上げるためにいろいろな試みがなされるようになっていますが、少人数になった赤ちゃん一人一人を大切に健やかに成長できるようにしていくことも重要なことだと思います。
赤ちゃんの将来のQOLを上げることは非常に意味のあることだと考えています。
アメリカの小児科の教科書では斜頭や短頭は疾患概念として記載されていますので日本でもこのことをもっとしっかり考えていく必要があると思っています。
現状ヘルメット治療に関して赤ちゃんがかわいそうだと思ったり、保険がきかないので高額な出費に躊躇する方も当然あると思います。
ただ4-5か月頑張ることでお子さん自身がこれからの将来100年を安心して過ごせるための投資、親として悩む子供に向き合うストレスがなくなるという間接的な投資と考えてぜひ検討していただけるとよいのではないかと思います。
過去の偉人の名言をいくつか最後に付け加えたいと思います。
「健全な身体に健全な精神が宿る」―ユウェリナス(ローマの詩人)
「最も賢い投資は子供の健康と教育にすることだ」-アナン元国連事務総長
「子どもたちに健康と幸福を与えることは、最も神聖な義務である。」―フローレンス・ナイチンゲール
「健康こそが本当の富であり、金や銀ではない。」— マハトマ・ガンジー
「子どもへの投資は最も回収率の高い投資だ」―ジェームズ・J・ベックマン(ノーベル経済学賞受賞者)
“Money spent on children is not an expense, but an investment in hope.”
(子どもに使うお金は支出ではなく、希望への投資である)―出典不明
理事長・医師 小室 広昭

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